平昌オリンピックに備えてフィギュアの採点表の見方を覚えよう(後半)
フィギュアスケートの採点表
前半に続き2015年グランプリファイナルの羽生のフリーのプロトコルを見ていきましょう
演技構成点
さてプロトコルの下半分、演技構成点です。
ユーリ!!!onICEではプログラムコンポーネンツ(PCS)やファイブコンポーネンツの方が耳にしていると思います。
以下の5つから成り立っています
- Skating Skill
スケート技術
全体的なスケーティングの質や速度の緩急など - Transitions / Linking Footwork
要素要素のつなぎや変遷
技と技の間のステップや特徴的な技の入り方など - Performance / Execution
動作と身のこなし
音楽にあった動作やスピード、演技であるか - Choreography / Composition
振り付けと構成
バランスや統一性、リンクの使い方などの構成 - Interpretation
曲の解釈 音楽にあった動作やテンポ、表現になっているか
前半に比べなかなか難しい項目となっています
Factor
これは各項目に掛けられる係数です。
男女、プログラムによって分かれています。
このようにフリーで特に演技構成点が重視されると言えます
Judges Panel
ちょっと項目名が途切れていますがGOEのところのように
9人の審判の評価がズラーっとしてます。
こちらも最高点と最低点を除いた7人の平均を取ります
Scores of Panel
右端の赤丸の部分に平均が縦に並んでいます。
この数字にFactorを掛けて全部足したものが演技構成点となります
ここでは98.56点ですね。ここもうちょっとわかりやすく書いてほしいなーーー
さて羽生はこの演技構成点が非常に高いのが特徴です。
その平均は9.856。仮に平均8.5の選手がいたとして、その選手と比べると
Factorを掛けた結果その差は13.56点になります。
ジャンプ一つの1点、2点でしのぎを削っている世界で13.56はあまりにも大きい
直近の2016-2017シーズンの世界選手権で羽生が起こした大逆転はこの積み重ねによって成り立っています
Amazonアソシエイト