ニーアオートマタ 黒箱同梱の小説の内容
ニーアオートマタが発売してもう半年経とうとしてますね。
ブラックボックスエディション、通称黒箱の予約を即しにいったのが懐かしいです。
最近ニーア関連の物を読み直している中で黒箱同梱の小説があったのを思い出しました。
半年経ったのでちょっとまとめてみようと思います
ブラックボックスエディション同梱の小説について
表紙は月の涙のシルエットと天使文字で書かれた
GESTALT KEIKAKU KAISOUROKU
ゲシュタルト計画回想録
内容もその通りでニーアレプリカントのゲーム本編をぎゅっと一冊にまとめた小説です。
著者はDODシリーズの小説や小説ニーアオートマタ長い話を書いた映島巡さん。
めちゃくちゃヨコオ作品に関わってますねー
さて詳しく内容を紹介していきます。
基本はゲーム本編のストーリーをなぞっていますがところどころ初めての情報があります
まずは話題になったこの注意書き、これはなかなかのインパクトがありました。
その場面がこれ!
これはニーアがとある方法でお金を稼ぐシーン。
以前からサラッとお金を稼ぐ方法についてはヨコオさんから語られてましたが
今回ガッツリ描写されています。もっとも真っ黒ですが!
他にはデボルとポポルがニーアに情が移ってしまっていることや
この世界の子供という存在はデボルとポポルが一週間程度かけてつくる元のレプリカントのクローンであることが初めて出る情報だと思います。
これは例えばニーアが死んだときニーアと全く変わらない個体をまた赤ちゃんの状態で作り出し育て直すことを意味しています。
個体によってその寿命は決まっていますが事故などで死んだ場合はその限りではないようです。
これに対しデボル達はレプリカント達に自我なんて目覚めなければ幸せだったのにと語ります。
また合間合間にデボルとポポルの報告書が入っています。
- 報告書1
魔王のレプリカントであるニーアの村を任されたので
些細な異変も見逃してはならないといった内容 - 報告書2
ニーアが薬を買うお金を稼ぐのも苦しい状態であると知りながらも 他の村人に対して公平性が欠かないように仕事を割り当てる程度の干渉にとどめている - 報告書3
痺れを切らせた魔王の暴走により引き起こされた巨大なマモノ「ジャック」の襲来から
マモノの増加など様々な不具合が起こりつつも計画の頓挫だけは回避したい - 報告書4
エミールとカイネの対応を誤り、ニーアに不信感を与えてしまったこと。
更に各所(神話の森やロボット山)で修復不能なエラーが発生したがそれを逆手に取り
村全体をテストケースとして計画を見直すことと魔王を止められない場合計画を前倒しする。
ここでいう計画の前倒しはゲシュタルトとレプリカントの融合のことですね - 報告書5
魔王の精神状態の悪化により魔素を取り込んでも崩壊体になる個体が続出。
最終段階への移行待ったなし! - 報告書5-2
報告書5に書き足される形。魔王の変節によって皮肉にも最終段階への条件が整ったので
ニーアを城に誘導し実行に移す - 報告書xx1
アンドロイドの暴走によりオリジナルゲシュタルト「ニーア」及び白の書・黒の書が消滅
デボル・ポポル型アンドロイドは全固体停止、処分保留状態として経過観察へ。
また当該地域の全レプリカントの廃棄処分を決定。 更に崩壊体の増加速度によっては他の地域でも同様の処置を行う
以上が報告書の概要です。
前読んだときはさらっと流してたけどこれってカイネやヨナも…
この小説ではニーアと引き換えにカイネが戻ってくるDエンドまで書かれています。
ニーアレプリカントとニーアオートマタが同一の時間軸であるとするならばオートマタのエミールのクエストで、エミールがカイネの他に「あの人」と口にすることからニーアの存在を思い出すことができる状態、つまりEエンドが史実として扱われていると判断できます。
そうすると記憶をほぼ失ったエミールの言動からではありますが
ニーアやカイネ、ヨナは報告書にあるレプリカントの廃棄処分を免れたのではないかと推察できます。
多分に希望的観測ではありますが…
最後に
振り返って見ても新たな発見があるヨコオタロウワールドはすごいなぁと感じます。またあらゆるメディアでちょっとずつ情報を出すやり方汚え!と思いつつその手法と世界観に魅力を感じずにはいられません。
ニーアオートマタの攻略設定資料集によれば現在続編などは考えていないようですが
1ユーザーとしては是非とも作って欲しいと願わずにはいられません。
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